長い、困難な旅が前途にある。
あなたは不可思議で未知の国へ向け準備している。
旅は果てしなく長い。
途中で休むことができるかどうか、どこで休むことができるのか、わからない。
あなたは最悪に対して準備しなければならない。
旅に必要なものは全部持っていきなさい。
何も忘れないようにしなさい。
でないと、後では遅すぎる。
忘れ物を取りに戻ったり、間違いを正したりする時間はない。
力をつけなさい。
道で時間を費やすほど、多くの補給物を携帯しなければならないこと。
そしてそれが道においても、道への準備においても、いっそうあなたを遅らせることを思い起こしなさい。
しかも、一分一分が貴重である。
ひとたび、行くことを決めたなら、時間を無駄にはできない。
帰ってくることをあてにしてはいけない。
あなたの視覚は、遠くの物体を近くにあるかのように見る特質を持っているということを銘記しなさい。
追求する目的の近さに惑わされ、その美しさに目がくらみ、あなた自身の力の限界に無知であるため、あなたは道にある障害物に気がつかず、小路を横切る無数の溝を見落とすであろう。
花の咲き乱れる緑の草原や、うっそうとした草むらの陰に、深い絶壁が隠れている。
目が足元に集中していないと,つまずき、絶壁を落下するのは簡単である。
すべての注意を、道のいちばん手近な部分に集中することを忘れてはいけない。
絶壁を落下したくないのなら、遠くの目標に気を取られてはいけない。
あなたは目的を忘れない。
目的を常に思い起こし、目的への積極的努力を自己の中に維持し、正しい方向を失わないようにしなさい。
いったん出発した後は、注意深く観察しなさい。
好奇心を持ちすぎてはいけない。
注意を引くが、それに値しないものに時を浪費してはいけない。
時は貴重であり、あなたの目的に直接関係のないものに浪費してはならない。
わが身をいたわらず、努力はいっさい無駄ではないことを思い起こしなさい。
あなたはどこにいるのか、なぜここにいるのかを思い起こしなさい。
今、あなたは道に旅立つこができる。