「人々の仕事は、しばしば完成を目前にして害なわれる。初めと同じく終わりに慎重を期することによって、失敗は防げる。」
「初め」と「終わり」は同じものです。
それらは程度・時間的・長さ的には異なっていますか、質的には同じものです。
ほかには、「難しい」「易しい」という言葉も、それらは程度・量的には異なっていますか、質的には同じものです。
「言葉の混乱の環」の中にいる人々は、使い方や意味の違いだけで思考が止まってしまい、その先の本質へと進めません。
あなたのやり初めたことに、初めにも終わりと同じぐらい慎重を期すことです。
そして、終わりにも初めと同じぐらい慎重を期すことです。
「初め」と「終わり」に別々な扱い方をしないことです。
その二つは同じものだからです。
世の中の人々は、「初め」にばかり熱心な人々がいます。
こういうタイプの人は、いつも「初め」にばかり熱中しますが、その熱中した気分は、遅かれ早かれ落ち着いてしまいます。
そうすると、モチベーションというものは消えてしまい、ワクワクするという興奮も冷めていきます。