二種類の探究者たち
紀元前5世紀前後のお釈迦 様の時代、人間に可能な進化において、ゴータマ・ブッダの教えは、二種類の探究者たちを生み出しました。
ひとつは「アルハト(阿羅漢)」と呼ばれ、もうひとつは「ボーディサットヴァ(菩薩)」と呼ばれました。
アルハト(阿羅漢)
アルハトは“悟り”を得るためにあらゆる努力をしますが、ひとたび“悟り”を得てしまうと、まだ暗闇の中で手探りをしている者たちのことは完全に忘れてしまいます。
彼は他人には一切関心がありません。
自分だけが“悟り”を得るだけで充分なのです。
実のところ、アルハトによれば、慈悲という高邁な考えですらやはり執着の一つの形態ということになります。
アルハトの性質の中にも、Masterの性質を観ることができます。