新刊“しあわせ”の辿り方「Message1と2」を出版しました 

慈悲心も執着

普通の人々からすると、アルハトはなんて利己的なのだろうと思われます。

しかし、いっさいの先入観なしで見ると、アルハトはこのうえもなく重要な理解に達しています。

他人を救うことですら、その相手の人生や生き方、彼の運命や未来にとっての干渉になります。

アルハトは“慈悲”というものいっさい信じません。

アルハトにとっては、“慈悲心”は自分自身をこの執着の世界につなぎ止めておこうとするもう一つの美しい欲望でしかありません。

“慈悲心”とは欲望の別の名前です。

美しい名前かもしれませんが、低次の心につけられた名前であることに変わりはありません。