SF映画や小説で作家さんたちがいつも取り組む難問があります。
それが“祖父のパラドックス”(親殺しパラドクスのこと)です。
「ある人が時間を遡って、血の繋がった祖父が祖母に出会う前に殺してしまったらどうなるか?」というものです。
その場合、その時間旅行者の両親のどちらかが生まれてこないことになり、結果として本人も生まれてこないことになります。
従って、存在しない者が時間を遡る旅行もできないことになり、祖父を殺すこともできないから祖父は死なずに祖母と出会います。
すると、やはり彼はタイムトラベルをして祖父を殺す行動をとるという、堂々巡りになる論理的パラドックスのことです。