「時間の矢」のところで、物理学者さんが「時間」は、過去から未来にむけての一方向にしか(非対称的にしか)進行しないという考えを譲らないのには、“エントロピーの法則”があるからです。
この“エントロピーの法則”は、熱力学および統計力学において定義されています。
ある物理学者さんは、「時間」は「熱」と結びついていると言います。
重要なのは、「時間」から「熱」が生じるのではなく、「熱」から「時間」が生じているということです。
これは、物体に「熱」を加えると、一定の変化が生じます。
その逆はありません。
変化が逆方向(現在から過去)に戻らないのは、「時間」の体験と同じです。
これが私たちのマクロ宇宙が“膨張し続け・乱雑さが増し続け・エネルギーが拡散し続け”ている「時間」の一方向の現象を物理学者さんに証明しています。
そのため、ある物理学者さんは、「時間」が「熱」から生じているというのです。
私たちが認識できるマクロ宇宙では、どんな小さなことでも、何かが変化すれば「時間」は流れます。
マクロになるほど、物質と「熱」による相互作用が大きくなるため、「時間」という目に見える変化が理解しやすくなります。
素粒子の世界、ミクロ宇宙のレベルになると、今度は「時間」は存在しません。
素粒子自体が静止しているという仮定です。
それでも、“ひも理論”のような“ゆらぎ”は起きていると推測されています。
量子科学的に「時間」といえば、“小さなさざ波”的な動きの集合体です。
そのため、最近のチャネリングメッセージでは、よく“素粒子のお話し”が登場しますが、素粒子や量子物理学の観点からみると存在しない「時間」というものは、「幻想」ということになります。